整動鍼®(古武術鍼法)/特徴

整動鍼とは

整動鍼(せいどうしん)とは、古武術整体(活法)の理論と実践から導かれた鍼法で、従来の経絡に基づく鍼灸理論とは一線を画するものです。

鍼灸師から見た特徴

  • 理論がシンプル(習得しやすい)
  • 運動器疾患に極めて強い
  • 正常動作の回復(運動能力の向上)によって痛みにも対応
  • 少数のツボを使用
  • 即効性(短時間)
  • 従来の鍼灸理論と併用可能

患者側から見た特徴

  • すぐに改善を実感できる
  • 動作がラクになる
  • よい状態が持続しやすい
  • 鍼の本数が少ない
  • 施術時間が短い

 

古武術が鍼灸術になる

古武術から学ぶ

photo古典的な鍼灸があるにも関わらず、整動鍼を提唱する理由はあるのだろうか。十二経脈、奇経八脈などの経絡理論は、内臓の問題には便利だが、体表(筋肉系)の問題には使いづらい面がある。その証拠に、運動器疾患では、古典的理論を離れ局所的なアプローチが行われることが多く、トリガーポイントに代表されるような圧痛点を用いる方法が流行している。

整動鍼は、従来の鍼灸理論を柱とせず、古武術をヒントに一から理論を組み直した。使用するツボも独自なものが含まれるが、できるだけ従来のツボを用いて展開している。

連動性を取り戻す

photo身体は個々の筋肉が個別に働くわけではなく、連動することで特定の動作を生み出す。たとえば、歩く時に、大腿四頭筋と腓腹筋を順番に収縮させる意識を持つだろうか。少なくとも歩行にそのような意識は必要ない。歩くという動作に必要な連動が自然に導き出されているのである。

歩くにしても走るにしても、個々のパフォーマンスに差はある。とはいえ、基本的な連動パターンは普遍的である。痛みを伴う多くの運動器疾患では、この普遍的連係に狂いが生じている。この普遍的連動を取り戻すことが、整動鍼の基本的な発想である。

歪みを正す

整動鍼における歪みの定義は、活法と同じである。歪みは、動きの中心がズレているものと定義する。歪みを正すとは、動きの中心を取り戻すことである。静止状態で真っ直ぐかどうかより、動作時に中心が作れるかどうかを優先する。静止状態での歪みをズレと言うならば、動作時の歪みはブレと言える。整動鍼では、活法と同様、静的バランスより動的バランスを優先する。

動きで痛みを取る

一般的には「痛みがあるから動かない」と認識されていると思われる。整動鍼では、活法に準じ「動きの止まったところに痛みが出る」と考える。動きが出れば痛みは消失する、もしくは軽減する。

技術の特徴

選穴とアプローチ

photo穴の選び方は経絡学に基づくものはない。東洋医学では、身心の秩序が経絡によって保たれていると考えるが、動作におけるバランスは必ずしも経絡が支配しているとは限らない。整動鍼では、経絡とは別の系によって動作の秩序が保たれていると考える。

整動鍼で使用する穴は、ごく一般的なものから独自なものまである。いずれにしても、基本的には筋肉(or筋膜)にアプローチする。過緊張状態の筋肉を緩めて動作の統合性を回復させる。原則的に痛みの局所は用いず、遠隔からの刺激によって患部の改善を図る。

少刺激

使用する穴は少数を理想とする。1穴に対する反応(動作、硬結)を確認しながら施術を行う。無駄な刺激を避け、自己回復力を最大限に引き出す。

短時間

photo原則は1穴に単刺を行った後、直ちに、局所の硬結、関節の可動域、患者の認識(自覚)を前後で比較する。1穴で残る問題に対しては、2穴、3穴と続けていく。3穴程度で完結させるのが理想である。


動作分析と硬結(圧痛)

photo痛みの位置から直接的に穴が決まる場合もあるが、痛みを誘発する動作や姿勢が穴を決めるヒントになる。痛みの局所とは別に発生している硬結(圧痛)の位置が重要であり、そこが治療点となる。関連する硬結は、痛みの位置から自動的に導けることが多い。


他流派(学派)との共存

整動鍼は、活法(古武術整体)の叡智を鍼灸に応用する立場であり、他流派の肯定否定に関わるものではない。技術交流によって、より高度な技術へと発展することを望む。

碓井流活法との関係

photo古武術鍼法は、碓井流活法の理論と実践をヒントに組み立てた鍼術である。純粋に碓井流活法の鍼バージョンかといえば、そうではなく、従来の鍼灸理論の影響も受けている。

活法の発想を持ち込むことで、従来の理論とは一線を画した術となったため「整動鍼」と名付けた。

 

関連情報

特徴と理論はこちらのブログでも紹介しております。

 

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