活法と整体の関係

 

活法と整体、活法と古武術

 

整体とは

整体の定義

整体には確かな定義は存在しない。したがって、整体と活法の違いを論じることは容易ではない。しかも、活法とその歴史でも言及したように、整体のルーツをたどると活法に行き着くため「同じである」という結論も成りたつ。

しかし、これでは活法の特徴を言い表すことはできない。そこで、あん摩マッサージ指圧(国家資格免許)以外の民間徒手療法を整体と仮定し、活法との違いを考えてみたい。

いわゆる整体

「無免許マッサージ」と解釈されることも多い。「マッサージ」という名称を無資格者が使えないため、「整体」で代用している、という現状が確かにある。この場合、整体はマッサージとほぼ同義である。

骨格矯正が整体と言われることもある。この場合、カイロプラクティックとほぼ同義になる。「整体」という言葉が、真っ直ぐな体を連想させるためだと思われる。「整体師=骨格を矯正する人」と認識されていることもある。

最近増えてきたのが脱力系の技術である。筋肉を押したり揉んだりするのではなく、術者が対象者の体を揺らしながら筋肉と関節をほぐしていく。強い力を使わないため「ソフト整体」と言われることもある。

碓井流活法はどれにも属さない。
マッサージでもなく、骨格矯正でもなく、ほぐしでもない。

活法とは

正体(せいたい)

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碓井流活法では左右対称を目的としない。常に左右対象が人間にとって自然とは限らないからだ。確かに骨格的な左右のアンバランスは動作に影響を与えることがある。しかし程度の問題であり、ある一定範囲であれば影響はでない。

そもそも人は左右対象で生まれてくるのであろうか…。碓井流活法では、左右の対称性より思い通りに動く体であるかどうかを考える。 自由に動く体を正体といい、活法が目指す健康の定義である。

経絡経穴がない!?

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整体と言われているテクニックの多くは、鍼灸学における経絡(けいらく)や経穴(けいけつ)を導入したものが多い。鍼灸師が鍼や灸をするポイントに、手指を使って刺激をする。

碓井流活法では鍼や灸の代替として手指を使うことはない。日本の古武術をルーツとするため、鍼灸学とは発想が大きく異なる。

筋肉の連動性

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古武術の裏技として存在していた活法。そのため「動き」に重点が置かれている。「動けない=戦えない」であるから、いかに動作を回復させるか徹底的に研究された。

たとえば、疼痛がある筋肉に発生したとき、その筋肉に原因があるとは限らない。周辺筋肉との連動が失われ、過度な負荷が疼痛部位にかかっていることが多い。活法では連動の回復に意識が置かれている。

即効性

即効性は活法の代名詞になりうる。戦場において、傷ついた体は一瞬でも早く動かせる状態に戻す必要がある。すぐに戦えなくても逃げる体は必要である。すぐに治らなくても、動ける体が必要である。

活法には「治す」という概念がない。動けるようになることで、結果的に「治ってしまうもの」と考える。痛いから動けないのではなく、動けないから痛いのだ。

慰安効果

慰安は言い換えれば「その場のラク感」である。施術中の時間がその評価の中心である。気持ちよいマッサージなどがこれに当たるであろう。多くの「整体」も時間単位の料金であるため、慰安と言える。

活法は「その後のラク感」を重視する。活法の起源を考えれば当然と言える。戦場に戻って戦えるかどうかが重要なわけであるから、施術後に訪れる(患者の)時間を対象としなければならない。

患者との関係

現代の医療現場において、患者の積極性が問われる場面は多い。患者の治療に対する姿勢で回復が変わることは周知の通りである。活法では、この経験値が技化されている。患者の積極性を利用していくのである。

活法のテクニックには、患者参加型のものが多数ある。患者の「治りたい」に術者が手をかすのであるから、本来の姿であると言える。患者は術者の誘導に耳を傾け、呼吸、動作、意識を正常化させながら自然体に還っていく。導引というテクニックは参加型の典型である。

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